施工方法とメンテナンス
有害ガス難発生・難燃タイルカーペットの保管・施工方法
弊社の有毒ガス難発生・難燃タイルカーペットは、吉田房織物㈱独自の製造方法で開発されたタイルカーペットですので、製品の特性を正しく認識して頂き、それに合った保管や施工をして頂くことで、仕上がりをきれいにして頂けます。
有毒ガス難発生・難燃タイルカーペットは、特殊な接着剤(熱可塑性特殊樹脂)と二次基布であるバッキング材(耐炎化繊維+ポリエステル繊維の特殊不織布)を使用しており難燃性は勿論のこと軽量化やクッション性も重要視しています。
有毒ガス難発生・難燃タイルカーペットは、デザイン面においても施工は大切なキーとなりますので、施工するにあたって施工説明を充分確認して頂けますようお願い致します。
1、保管上の注意
弊社の有毒ガス難発生・難燃タイルカーペットは、梱包を解かずに、平坦な場所にずらさずに保管してください。積み過ぎや雨水などによる水漏れを避けてください。
2、搬入時に注意して頂きたいこと
弊社の有毒ガス難発生・難燃タイルカーペットは、四隅の角が破損したり折れ曲がったり変形したりすると綺麗に施工することができませんので、つぎの事項を守ってください。
(1) 梱包ダンボールケースは、角をぶつけたり投げたりしないでください。(角の浮き・変形の原因になります)
(2)梱包ダンボールケースは、5段以上積み上げないでください。(扁平・変形の原因になります)
(3)梱包ダンボールケースは、立てた状態で、長時間保管しないでください。(変形の原因になります)
3、準備の際に注意して頂きたいこと
できるだけ施工前に、梱包ダンボールケースから商品をとりだし10℃~40℃の 部屋で充分に乾燥してから施工してください。 これは、急激な温度変化のなか施工すると稀にジョイント部分の突き上げや柄ずれが発生することがあるからです。
この際 タイルカーペットの積み上げは、50枚を限度とし四辺を揃え裏面の矢印を同一方向にしてください。
また、同一床面上は、品番・色番・ロット・数量を確認の上、同ロットのもので施工・仕上げをしてください。
◎下地を十分にチェックしてください。
(1)下地床面に凹凸がある場所、ヒビ割れ、穴あきのある場所は補修を行ってください。
(2)下地床面は、湿気のない平坦かつ堅牢なものとし適切な施工仕上げをするために充分乾燥させてください。(含水率 5%以下) また、コンクリート系の下地の場合は、そこにアルカリ性の過剰な水分(水分立8%以上)があると異臭(アルコール系)が発生する場合があります。
(3) ゴミ、ホコリ、油分は、接着不良を起こすと同時に、タイルカーペットの浮き上がりを起こしますから必ず除去してください。
(4) 床面改装の場合は、古い仕上げ材・接着材などを取り除き凹凸のないようにしてください。
◎割付(墨だし)のチェック
部屋の四周や出入り口に、極端に小さい端尺のタイルカーペットが、入らないように配慮して割付墨だしを行ってください。
◎接着剤(ピールアップボンド)について
有毒ガス難発生難燃タイルカーペットを施工する際の接着剤にはピールアップ形接着剤を用います。
接着剤は、使用前によく混ぜてから使用してください。場合によっては、ゴム系ラテックス形接着剤を用います。
オープンタイム・塗布量は、タイルカーッペトの特性を引きだす上で、また、美しく仕上げる上で大変重要なポイントです。
したがって、接着剤の種類もアクリル系エマルジョン・合成ゴムラテックス系など数多くの接着剤が販売されています。
◎ピールアップボンドの塗布の仕方
(1)櫛目のコテを用い、塗布量は少し多めに(200g/㎡~300g/㎡・モルタルの場合)塗布して下さい。
(2)オープンタイムは、諸条件によって異なりますが、櫛目ゴテでついた、ピールアップボンドの谷間部分が透明になる位で貼り合せて下さい。
4、施工方法
1.市松貼り
最も古典的な貼り方で隣のタイルとの向きを90°変えて貼る方法です。同じ向きに揃えて貼る流し貼りに比べ目地が目立ちにくいというメリットがあります。
2.流し貼り(順目貼り)
タイルの向きを同じ向きに揃えて貼る方法です。
(1)タテに目の通ったライン柄を流し貼りにする場合は、デザイン上、コーナーのつき合わせがずれて見えます。
(2)プリントタイルについても、タテ目の通ったライン柄や細かいデザイン柄につては、つきあわせの際、若干の柄が合いにくい場合がありますが、これは、デザイン不良ではありません。
デザインタイルカーペットを活かすため、パイル糸の挟み込みがないよう充分注意し施工してください。
●目地にパイルを挟まないように注意してください。目地隙や段差の原因となります。
●四辺の目地が、外光などにより目立つ場合がありますが、その場合は、ローラーなどを用い床面に圧着をしてみてみてください。
●まれに四辺のパイル糸が周囲のパイル糸より長くなっている場合があります。その場合は、ハサミなどを用いて切りそろえてください。
使用上の注意
●ウールを使ったタイルカーペットは遊び毛が出ますが、これは品質上の欠陥ではありません。
●タイルカーペットは、剥がれ、反り、膨れなどが生じた場合は即座に補修してください。 放置しておくと全体に影響を及ぼし、美観を損なうほか、つまずいて転倒する可能性があります。
●カットパイルは、使用中にパイルの方向が部分的に異なり、雲状の色むらのように見えることがありますが、この現象はカットパイルの性質であり 品質上の欠陥ではありません。
●直接水のかかる場所では、マット等を設置し、こまめにマット等の取り換えをおこなってください。
●ゴム製品や家具などの保護用ゴム材・塗料・防腐剤・殺虫剤などによって、カーペットタイルが汚染され変褪色をまねく恐れがあります。
●家具の脚やハイヒールなどの突起物による局部荷重は、へこみ跡の原因となります。
メンテナンスについて
●使用上の注意の項でも説明しておりますが、ウールを使ったタイルカーペットは、施工当初は、遊び毛が出やすいですが、こまめに掃除機をおかけいただくと遊び毛はでなくなりますが、その後も定期的に掃除機をおかけください。
●ウールは、性質上汚れにくく汚れが落ちやすい繊維ですが、定期的に掃除機をおかけいただき、汚れがでた場合は、水または、中性洗剤を薄めたもので洗い流し、よく乾かしてからもとの位置に戻してください。
●塩素系の洗剤や化学薬品でパイルが変褪色するおそれがあります。
●施工後何度もタイルカーペットをめくったりしますと接着強度が低下しますので、その際は床面のピールアップの接着剤を入れてください。
また、ピールアップをする際の手順は、(ピールアップ手順)に従って接着剤を入れてください。(オープンタイムは守ってください。)
●汚れがどうしても落ちない部分については、新しいタイルカーペットと交換してください。
その他
●掲示してます各事項については、2018年11月現在の仕様です。 品質改善による仕様変更をさせていただく場合もあります。
●経済の変動により、やむを得ず価格を変更させていただく場合があります。
特許・認証取得等証明書
●有毒ガス難発生・難燃タイルカーペットは、カーペット基準の最も厳しい船舶基準に国内で初めて認可されたタイルカーペットです。
●日本で唯一である財団法人 日本船舶品質管理協会 製品評価センターで、FTP code Part2及びFTP code Part5(表面燃焼試験と煙と毒性試験)の厳しい基準に合格しております。
この試験結果をもとに国土交通省の型式承認及びCEマーキング(海外船舶基準)を取得しております。
●船舶だけでなく、公共施設や高層ビルなどの場所でも適応できる様に財団法人 日本防炎協会の防炎性能試験(じゅうたん等)も試験をクリアしております。